三才堂薬局 -漢方・免疫療法-

精神・神経内科の疾患

漢方知恵袋シリーズ「不眠症」
2020年5月25日 12:30

今回は不眠症です。「床についても眠れない」「夜中に起きてしまい、その後眠れない」「悪夢をみる」「早朝に起きてしまう」などの状況が長期的に続き、日中の活動に支障をきたす時には、不眠症としての治療が必要です。

西洋医学では睡眠障害を大きく2つに分類します。夜型のライフスタイルに起因するもの、寝る時間が無くて眠れない「睡眠習慣」。もう一つは、うつ病や睡眠時無呼吸症候群など様々な病気に起因するもの、寝る時間は有るのに眠れない「睡眠・覚醒障害」です。一般的に言う不眠症は、睡眠・覚醒障害の病気の中の一つであり、他の不眠を伴う病気が除外された時に付けられる病名です。

東洋医学では、不眠は心(精神,脳)の領域の症状として捉えます。知恵袋に記載されているタイプ別分類は、心にあまり触れていませんが、最終的に心へ影響を与え不眠となります。

「肝うつ」タイプは、比較的若い人、発病初期の人に多く、ストレスにより気の流れが悪くなり心に熱がある状態です。(肝気鬱結から肝火→心火)

「血不足」タイプは、女性、貧血気味の人に多く、睡眠が浅くなる傾向があります。心(精神)を養う作用のある血が不足するしている状態です。

「腎の虚弱」タイプは、年配の人に多く、早朝に目覚める傾向があります。腎は心を養う作用と心の興奮を抑える作用を持ち合わせていますので、腎の不足により心が落ち着かない状態になります。

「消化不良」タイプは、過食や遅い時間の食事を続けている人に多く、胃に食物が残っていることで心を圧迫し寝付きが悪くなる傾向があります。

以上の4つのタイプに分類できますが、混合タイプもあります。治療の際には、体質や性格傾向を踏まえて処方の決定をしておりますのでご相談ください。

睡眠には“陰(夜)の時間に陰(肉体)を補う”という役割があります。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、傷ついた細胞を修復し免疫力を高め病気になりにくい身体をつくります。良質な睡眠を得る為の養生としては“昼間は活動、夜は安静”を基本として考え、食事・入浴・運動を見直し自分に合った生活リズムを作りましょう。

 

 

 

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