三才堂薬局 -漢方・免疫療法-

ガンの疾患

卵巣がん
2022年7月5日 16:55

卵巣がんは、発見しにくい癌の一つです。

卵巣は、生理的に腫れることがあるため周りの空洞が大きく、慢性的に腫れていても気付きにくいことや、初期症状がないことが関係しています。ベルトがきつくなった、下腹部が太った、下腹部の圧迫感があり日中のトイレの回数が増加した、などの症状が現れるころには進行しています。

全ての病気で言えることでしょうが、早期発見、早期治療はとても重要です。発見された時には中期以降というケースが多いのが卵巣がんです。特に、家族・親戚に卵巣がん・乳がん歴のある人は、遺伝子検査を利用したり、短いサイクルでのチェックをおすすめします。

遺伝子検査では、BRCA1・BRCA2遺伝子に変異があると、乳がんでは5~10倍、卵巣がんでは8~60倍のリスクが上がると言われており、女優のアンジェリーナジョリーさんは、検査結果後、予防的乳房切除、卵巣・卵管切除を行いました。

 

卵巣がんは主に4つのタイプに分類され、抗がん剤に反応が良いものと悪いものがあります。治療においては手術が最も有効な手段とされていますが、手術と抗がん剤の組み合わせが一般的です。抗がん剤で小さくしてから手術をおこなったり、手術で全ての癌を摘出できない場合を考慮し、取り残しのがんに対して抗がん剤を使用したりします。

抗がん剤は、がん細胞を直接攻撃して殺しますが、正常な細胞(免疫細胞など)も傷つけます。その結果、免疫力の低下が起こります。免疫細胞は、抗がん剤で壊されたがん細胞の残骸の処理をしたり、直接がん細胞を殺す働きがあるため、免疫力の低下は好ましくない状態と言えます。実際に、抗がん剤の攻撃から逃れたがん細胞は、この免疫低下のタイミングを見逃さずに急激に増殖することがあります。(薬が効いて腫瘍が縮小していたにもかかわらず突然逆に大きくなる)

 

当薬局で出来ることは、免疫調整剤で免疫力の低下を防ぎ強化することと、卵巣がんの合併症である腹水などの症状に対して中医薬(漢方薬)で対応することです。最近のがん相談では、西洋医学の治療と併用することで良い結果が出ている人が増えています。お困りの人はご相談ください。

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