胃腸科の疾患
食欲不振(吐気)NO2
2020年11月10日 12:34
先日の症例に引き続き、2例目をお届けします。
症例2:全身麻酔の大きな手術を行い二週間程入院、その後、食欲不振があり西洋薬をしばらく服用したがスッキリしないということで来局されました。
この方の体質はストレスによる気滞が強く血行不良を伴っているタイプです。気の停滞が胃の働きに影響し、食欲不振や吐気を引き起こしていると考え、全身の気の流れを整え胃気を降ろすという治療法で薬を服用して頂きました。2回目の来局時、薬を一回服用しただけで食欲が戻り、更に体重も増えたと言われ、効き目の速さに驚いていられました。
解説:気の流れは自律神経系にトラブルが無い時には、ゆったりと伸びやかに動いていますが、滞りが生ずると気の上昇する性質が現れます。代表的なのぼせの他、今回のような食欲不振や吐気を催すこともあります。