精神・神経内科の疾患
春の養生・自律神経トラブルに注意!
2023年2月9日 17:21
梅の花咲いてくると、春の訪れを感じますね。春は「生」の季節。自然界の陽気の上昇の従って、全てのものが生き生きしのびのびします。草木が伸びるように、体も心も、上向きに、外向きに、動きたがっています。その動きを押さえつけるような行動や気分は良くありません。のびのびと楽しく過ごしましょう。ただ、春先は冬の静寂から体が目覚めたばかりで、まだ力が充実していないので、いきなり急激な運動をしたり、焦って行動するのはひかえましょう。
春先の気温の変化の激しさは、自律神経のバランスを崩しやすくします。なんとなく体が重い、やる気がでない、イライラ、眠れない、など。また、下痢、胃痛、頭痛などの症状もあらわれます。そんな時にお勧めの食材は、春菊、三つ葉、せり、などの香りがあるもの。オレンジ、グレープフルーツ、みかん、ポンカンなどの柑橘類。ミント、カモミール、バラ、ウコンなどのハーブ。ほうれん草、枸杞の実、金針菜、レバーなど、血を増やしてくれるもの。ハマグリ、アサリ、ホタテ、シジミなどの貝。これらの食材を積極的に摂ってみましょう。また、朝食を抜いたり、冷たい物ばかり食べていると、めまい、だるさ、低体温を招き、体調を崩しやすくなるので、温かいものを食べましょう。
<よく使われる漢方薬(中成薬)>
逍遥散顆粒、加味逍遙散、開気丸、半夏厚朴湯、シベリア人参製剤など…