症例
摂食障害2例
2025年1月24日 17:12
症例1.10代前半女性
摂食障害でクリニック受診されている女の子の母親が来局されました。主訴は食べたものを吐く、西洋薬を飲んでも効かないので漢方治療を試したいとのことです。
小児精神科で漢方医のお話では、摂食障害の子は母子家庭が多く、小さい頃から「しっかりしなきゃ」「お母さんに迷惑かけないように」と気遣いし、甘えられずに成長した結果、発症するケースが多いと聞いていましたが、まさにそのケースに当てはまっています。
うつ傾向で食欲に影響する場合には、柑橘系の生薬が良く効きます。この患者さんにも陳皮(みかんの皮)と半夏(吐気に汎用)の入った漢方薬を処方し服用していただいたところ、少しづつ吐気も治まり食事も軽めのものなら食べれるようになりました。その後、一進一退のこともありましたが、しばらくすると薬は要らなくなりなりました。
症例2.10代後半女性
足のむくみで来局されました。一見、瘦せているのですが、足首がぞうのように腫れているように見えました。あまり喋りたくない様子で、吐気とむくみを治してほしいとのことです。
初回の薬は全く反応せず、2回目来局時はじっくり話を伺いました。数年前から摂食障害があり、絶食とドカ食いを繰り返し、今は食べれないので水だけ飲んでいるとのことでした。
医療機関への受診をすすめ、漢方薬はうつ傾向と食欲改善に効用がある柑橘系生薬と強めの利水作用をもつ生薬を中心に投薬しました。むくみは数日で改善し、その後はドカ食いがなくなり、薬も要らなくなりました。
柑橘類は、精神的に不安定になると、ドカ食いをしたり食欲が極端に低下するなどの症状がある人に良く効く傾向があります。