三才堂薬局 -漢方・免疫療法-

眼科の疾患

緑内障の治療
2019年5月7日 13:43

「眼の病気に内服薬があるんですか?」と言われることがあります。 点眼薬だけが治療薬のイメージ浸透しているせいだと思いますが、様々な眼の病気にも漢方薬は対応できます。 それらの病気の中でも当薬局の眼科処方箋において圧倒的に多い病名は緑内障です。

 

緑内障は視神経が傷つくことで視野が欠ける病気です。諸説ありますが、原発性のものは視神経付近の血行不良・免疫異常・ストレス、続発性のものはぶどう膜炎などにより二次的に眼圧が上昇し、視神経を傷つけます。西洋医学の治療は眼圧を下げることを目的に様々な点眼薬を使用し、効果がなければ手術というのが一般的です。それは正常眼圧緑内障でも同じです。

 

一方、漢方治療においては、眼圧を顕著に下げる効果は点眼薬ほどではなく、どちらかというと視神経保護に重点を当てたものと考えて良いかと思います。視神経が保護されていれば、視野が欠けて進行をすることもありませんので有効な手段といえます。また、視神経の眼圧に対する抵抗力には個人差(体質)があり、高眼圧でも視野欠損のない方もいれば正常眼圧でも欠損ができ発症する方がみられるため、体質重視の漢方治療が有効な理由なのかもしれません。

 

お困りのかたは、眼圧を下げることで視神経を保護しようとする西洋医学の治療と視神経を直接強化保護する東洋医学の治療、それぞれの特徴を知り、ご自身の状態・体質を踏まえた治療を目指していただければと思います。

 

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