ガン
ガン患者さんのお話~ 4、平熱 低くないですか
2025年9月6日 13:22
平熱は何度ありますか?
こちらから質問を投げかけます。
1957年の古いデータでは、日本人の腋下体温の平均値は36℃後半であったようです。
しかし、私共の薬局に来られる患者さんのほとんどは36℃前半、ガン患者さんに限ってみると、「以前よりも平熱が低くなりました」とおっしゃる方が大半で、35℃台の人もいらっしゃいます。
どうして現代人は体温が低くなってしまったのでしょうか。
主に2つの理由があげられます。
①運動不足・・・エネルギー(体温)の産生は、主に筋肉や脳・肝臓などの大きな臓器でおこなわれています。運動不足で筋肉が細くなると身体が冷えてきます。
②ストレス・・・交感神経が優位になると、末梢血管が収縮します。この状態が持続または繰り返されると、手足の末端が冷えて体温が低下します。
ガン患者さんは、ほとんどの方がストレス(精神的+肉体的)を抱えており、そこに運動不足が加わることで体温が低下していると推測されます。
体温は1℃低くなると免疫が30%低下し、1℃上がると5~6倍に増加すると言われますので、平熱が低いのはガン発症要因の一つと言えます。
実際に漢方薬服用中に体温が上昇した方の中には、腫瘍縮小、腫瘍マーカー低下などの変化もみられています。
治療や再発防止を目指している方で、体温が低めの人は、ストレスが発散できるような楽しめる体操や軽い運動を取り入れて、体温を上昇させ、血行を促進させる生活習慣をつくっていきましょう。
それでもダメなら、新陳代謝を上げて、体温を上昇させることができる漢方薬を服用する方法もありますので、ご相談ください。