その他の疾患
黄煌先生講義から
2022年2月10日 11:29
1月28日,黄煌先生によるオンライン講義が行われました。玉屏風散の特徴と臨床応用がテーマです。
その内容は、一般的なアレルギー疾患から難病である自己免疫疾患、腎臓病、血液疾患、癌の治療など多岐にわたるものでした。
身近なアレルギー疾患では、西洋医学の抗アレルギー剤の単独投与と併用との有効率のお話しがありました。
内服薬の単独例・56.2% 併用例・95.4%
点眼薬の単独例・75.0% 併用例・91.9%
西洋薬の単独だけではなく玉屏風散単独例がなかったのは残念ですが、併用による目や鼻の症状改善率はかなりアップしています。
また、少量の玉屏風散を半年〜1年服用することにより、アレルギーの改善が77%、風邪ひき体質の改善が95%、汗をかきやすい体質の改善が45%とのことでした。
これらの結果から、玉屏風散は症状の改善と体質の改善の両方に作用する薬であることが証明されました。
玉屛風散は皮膚や粘膜を守っている衛気を強化し、くしゃみ・鼻水・軽度の眼の痒みの症状を抑え、長期間服用することで体質改善も期待できる優れた漢方薬であるということでした。