三才堂薬局 -漢方・免疫療法-

胃腸科の疾患

逆流性食道炎の漢方・中医学的な捉え方
2022年11月30日 16:43

逆流性食道炎は、胃酸の逆流がおこります。

 

西洋医学では胃酸分泌を抑える薬と胃の運動改善薬を投与されることが多いのですが、中医学では「胃の気の逆流」として捉えて「気逆」を抑える薬(気を下に降ろす)を用います。

 

半夏・厚朴・枳実・橘皮・陳皮などの生薬は、食道や噴門の通過障害を改善させる作用があるため、これらの生薬を含む薬を基本処方とする傾向があります。(例えば、半夏厚朴湯・六君子湯・茯苓飲など)

 

また、逆流による炎症が酷いときには、黄連などの強い消炎薬が必要になりますので状態にあわせて対応します。(半夏瀉心湯・黄連解毒湯など)

 

胃はダメージを受けやすい臓器であり、食事や精神的ストレスなどの影響を受けて症状も変化しやすいため、その時々の状態判断が難しく、いつも効いている薬があわなくなることもあります。症状が治まらない場合はご遠慮なくご相談ください。

 

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