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身体はタンパク質で作られています。脳細胞や脳内の神経伝達物質も例外ではありません。
タンパク質は、胃の消化と腸からの分解・吸収を経てアミノ酸となります。吸収さらたアミノ酸は肝臓の働きで様々な組織・細胞・物質として利用できるタンパク質へ再合成されます。
この一連の流れにおいて、例えば胃酸が薄かったり量が少なかったり、腸に炎症があったり、肝臓の機能が落ちていたりするとタンパク質からアミノ酸、アミノ酸からタンパク質への変換効率が悪くなります。
脳に関係するアミノ酸はというと、精神を安定させる必須アミノ酸として、グルタミン酸・フェニルアラニン・トリプトファンの3種があります。
肝臓で作られてた3種のアミノ酸は、脳内に移動し、ビタミンやミネラルのサポートを受けて神経伝達物質へと変化します。
グルタミン酸は脳全体の興奮を抑えるGABAへ、フェニルアラニンは快感・陶酔感に関わるドーパミンや恐怖・攻撃・積極性に関わるノルアドレナリンへ、トリプトファンはドーパミンやノルアドレナリンを制御し精神を安定させ、うつ状態を和らげるセロトニンへと合成されます。
西洋医学では、これを応用し、不安・イライラにはGABA受容体を刺激する薬、やる気が出ない人にはノルアドレナリンを増やす薬、うつ傾向の人にはセロトニンを増やす薬を投与しています。
しかし、これらの薬は、不足している物質の働きを一時的に補うだけですので、本当の意味での治療にはなっていません。更に、量的には補えたとしても自覚症状が取れない、薬がだんだん効かない、などの声を聞くこともあります。
根本的な治療のためには、薬だけではなく自分で出来ることを探してみましょう。
足りない栄養素は何?
タンパク質、ビタミン、ミネラル或いはオメガ3系脂肪酸?(後日投稿予定)食事を見直しましょう。
身体を動かして血行を良くしていますか?
ストレスは血行を悪くします。散歩、ストレッチ、少し汗をかける程度でも問題ありません。血行不良による様々な症状を予防できます。
また、西洋薬を服用したくない人、服用しているのに気になる症状がある人は、漢方薬による対応も可能ですので、ご相談ください。