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耳鳴りは実際に音がしていないのに何かが鳴っているように聞こえる現象です。聴力低下や難聴を伴うことが多いといわれています。たまに一時的に起こるようでしたら問題はないと思われます。ザーッ、ブーンなどのモーター音、キーンという金属音、ジージーとセミが鳴くような音など音質も音の大きさも様々です。
原因としては、ストレスや疲れ、血行不良、老化、メニエール病、中耳炎、貧血、高血圧、或は重篤な病気が隠れている場合もあります。
次に中医学から耳鳴りのタイプを分類します。
①風熱タイプ:感冒や中耳炎により起こる耳鳴りや耳閉感。医療機関を受診されることをお勧めします。
②肝胆火盛タイプ:ストレスにより肝(自律神経)が傷つけられ(イメージ)憂鬱、不安感などの症状が現れます。肝の火が盛んになり、体の上部に昇り、イライラ、怒り、耳鳴りを引き起こします。ザーッというモーター音や高音性のキーンという金属音の耳鳴りが特徴。
③痰火タイプ:耳の閉塞感があり、セミの強い鳴き声のような耳鳴りが特徴。むくみやすく、痰が多く、口が苦い。舌のコケが黄色くて厚い。お酒やグルメ好きで体に余分な痰湿が溜まり、次第に熱を持ち火となります。
④腎虚タイプ:セミの細いジーッという低音性の鳴き声のような耳鳴りが持続し、静かな場所や寝る前など気になります。老化(50歳以上)による耳鳴りで人の声が聞き取りづらかったりします。中医学で「腎は耳に開竅する。」という言葉がありますが成長や老化に関わる腎が加齢とともに弱っていくと耳にも症状が現れてきます。
⑤清気不昇タイプ:耳鳴りと聴力低下の悪化と軽快を繰り返します。疲労により悪化して休息を取ると軽快する。疲れ易い、手足の怠さ、食欲不振、下痢などが特徴です。
耳鳴りは基本的に血行不良が絡んでいることが多いので②~⑤タイプの各々の漢方薬と養生に血流改善の漢方薬と養生をプラスすることでより良い相乗効果が現れます。