三才堂薬局 -漢方・免疫療法-

コラム

特に、高齢者はこの時期(4~5月)の養生が大切
2022年4月20日 17:33

人は、汗をかくことで体温調節をしています。

寒い冬の時期は汗腺が閉じて体温を逃がさないようにし、少しずつ暖かくなる今の時期は汗腺を開く準備をします。しっかりと汗をかけないと体温調節が狂い身体に熱が籠る熱中症になってしまいます。

汗をかくトレーニングとしては、下半身を中心とした運動がお薦めです。詳細は最後に添付するパンフレットを参考にしてください。

 

そこで、どうして高齢者にとってこの時期が大切なのか。

それはこの時期の過ごし方によって脱水症・熱中症になりやすさに違いがでるからです。

高齢者は水分保持・体温調節の役割がある筋肉の量が少なく、この時期から筋肉量を増やすことにより脱水症・熱中症の予防ができます。筋肉の原料になるタンパク質の補給と前述したトレーニングで筋肉量を増やす生活を夏場に間に合うよう今から始めましょう。

また、タンパク質の補給は朝がお薦めです。寝ている時に失われる筋肉を補うには良い時間帯と言われています。最近では「朝タン」という言葉も使われているようです。(NHKガッテン)

但し、瘦せ型・胃腸虚弱な人は、食事からのタンパク質補給だけでは充分な量がとれません。タンパク質を分解したアミノ酸製剤を利用すると良いと思います。(胃に問題がなくてもタンパク質を分解する消化酵素は70代では20代の30%程度)

 

 

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