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血糖調節障害は脳にストレスを与える
2022年1月11日 17:57
糖質の過剰摂取は、血糖調節機能を疲弊させ、遂には調節障害となります。これは糖尿病の一歩手前の状態でもあります。
血糖調節障害になると、血糖値のコントロールが出来なくなるため血糖値の乱高下が起こりやすくなります。血糖値が下がり低血糖になった時には、精神的に不安定な状態となります。そのメカニズムはこうです。
先ず、糖質の過剰摂取は、急激な血糖値の上昇となり、それを抑えるために多量のインシュリンが分泌されます。インシュリンの作用により、今度は血糖値が急降下します。低血糖状態は命にかかわる一大事、大きなストレスとなるため、アドレナリンやコルチゾールなどのストレス対応物質もグルカゴン(血糖値を上昇させる物資)と一緒に分泌されます。
この時の症状として、イライラ・動悸・集中力や気力の低下があり、加えて甘い物も欲しくなるため、再び糖質摂取を繰り返してしまいます。この悪いサイクルが血糖値の乱高下を招き、ストレス脳疲労状態から「うつ」につながる危険性を孕むため、「うつ」の陰に低血糖ありと言われているのです。
糖質過剰摂取は、もちろん脳だけではなく全身の健康にも悪い影響を及ぼします。糖尿病、癌、などの生活習慣病の予防や治療に於いては糖質を含めた食生活の改善が欠かせません。当薬局でもその人に合った食養生を提案をさせて頂いておりますので、どうぞご相談ください。
<参考>
「うつ」は食べ物が原因だった!
食べてうつぬけ
すこやかMESSAGE・2019.春号