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常備しておきたい漢方風邪薬
2021年12月16日 16:38
常備薬としてお薦めしたいお薬は3品あります。
<葛根湯>
風邪薬の代表格。寒気、重だるい、風邪っぽいなどの初期症状に使われます。漢方的には背中を中心とした全身症状に使われ、「背中の風邪薬」として知られています。免疫学的には全身のリンパの流れを良くすることにより、リンパ球・白血球が細菌やウイルスを排除する効率を高めると言われています。
<銀翹解毒散(涼解楽)>
漢方の抗生物質・消炎剤。喉の痛み、鼻の乾燥感などの炎症が見られるときに使われます。漢方的にも西洋医学と同じように抗菌・抗ウイルス作用を期待して使われ、背中の風邪と反対側に症状があることから「前身の風邪薬」として知られています。
<麻杏甘石湯>
気管支や肺の炎症を抑える。喉から気管支、肺に炎症が拡がる過程のいずれの場面でも使える消炎剤です。咳の初期・激しい咳の時に使われます。炎症が喉から奥に入ったと思ったら、直ぐに服用していただきたい薬です。肺炎の予防です。
ー使い方などー
漢方の風邪薬は使うタイミングが大切です。炎症が何処にありどの程度かによって使うべき薬が違ってきます。朝と夜で薬が違うこともあります。使い方を知り常備していただければ早めの対応が可能ですので、上記の説明を覚えていただければと思います。
症状が重なり判断に困る時には併用してください。その方がより確実効きます。例えば、寒気とのどの痛みが両方あれば葛根湯と銀翹解毒散を併用したり、のどの痛みと軽い咳があれば銀翹解毒散と麻杏甘石湯を併用します。(自己判断が不安な時は電話してください)
予防には、皆様ご存知の板藍根がオススメ! 慢性疾患のある方には免疫調整作用のあるLEMがお役に立つと思います。