三才堂薬局 -漢方・免疫療法-

コラム

生薬のはなし 枸杞子
2021年9月30日 13:41

枸杞子とは、ナス科の枸杞(クコ)の成熟した果実を乾燥したものです。

ー働きー

薬理作用:滋補肝腎・生精血(生命力を補う栄養作用)、明目(眼をハッキリさせる)、潤肺(肺を潤す)

臨床応用:

1、肝細胞内の脂肪沈着抑制、肝細胞の新生促進(肝臓の新陳代謝を助ける)

2、滋養強壮、腰や膝がだるく無力、遺精などの症状(老化・慢性疲労の改善)

3、眼科に用いる、かすみ目、視力減退、目の疲れ、風に当たると涙が出る(眼を刺激から守り、栄養を与える)

ゼアキサンチン等のカロチノイド系色素、ビタミン、ミネラル類、アミノ酸類、多糖類など豊富な栄養が含まれています。

枸杞子は、生食やドライフルーツでも利用され、薬膳料理でお粥の具や、杏仁豆腐のトッピングとしてよく用いられています。

かすみ目、疲れ目など、目の症状がある方は、1日30粒程度摂取すると良いと思います。お勧めです...

枸杞子が配合されている漢方薬で、飲む目薬といわれている杞菊地黄丸があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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