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生薬のはなし・カマキリの卵
2021年5月6日 13:25
桑螵蛸(しょうひょうしょう)
桑螵蛸とは、カマキリ科ハラビロカマキリの卵鞘を乾燥したものです
ー働きー
薬理作用:補腎、固精、縮尿、抗利尿作用が主で斂汗作用もある
臨床応用:1.頻尿、夜尿、尿失禁に用いる 2.遺精、滑精、夢精に用いる
「固渋薬」といわれ、尿漏れ、遺精(精液を漏らす)、おりものが多いなど、「漏れ」の症状に使われます。
桑螵蛸を用いた処方として「桑螵蛸散」があります。今まで、日本には「漏れ」に対応できる製品があまりなかったのですが、桑螵蛸を用いた商品が漸く発売されました。
今、市場で販売されている頻尿の漢方薬は、八味地黄丸、清心蓮子飲がほとんどです。(小林製薬のユリナールの中身は清心蓮子飲)
これらの漢方薬の使用結果は、少しだけ良い或は効かないという人が大半を占めています。腎気不固(老化による筋力低下で漏れる)によるものには、固渋薬が必須で桑螵蛸は待ちに待った生薬です。
「尿トラブル」がある方にお勧めです!