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慢性の痛みには温めるが一番
2021年1月23日 12:15
寒さが厳しいと痛みが酷くなるという経験はありませんか?
中医学では気血の流れが悪くなると痛みが出ると言われます。「風・寒・湿」の邪が気血の流れを悪くすることにより、その先の場所の酸素や栄養不足になり痛みが発生します。西洋医学でも同じような捉え方をしています。
慢性の痛みは、痛みが継続する悪いサイクルに陥っており、痛み自体が更に痛みを増幅させることがあります。
痛みを感じると、血管収縮や筋肉の緊張が起こり、血流低下、栄養不足となり、その結果、痛みの物質が蓄積してしまい、再び知覚神経を刺激するというサイクルです。このサイクルを断ち切る為には、冷やさないこと積極的に”温める”がポイントとなります。温めることで血管や筋肉の緊張も緩み血流が維持しやすくなるからです。他にもストレスによる血管収縮や生活習慣病による動脈硬化が血流に大きく影響しますので、治療の際には温めるだけではなく総合的に判断して薬を決定しています。
慢性化の悪いサイクルを断ち切る為の”温める”と”末梢血管の血行促進”は漢方が得意としている治療分野です。寒いこの時期こそ効果も実感できると思いますので、漢方を試したい人は今がお薦めです。