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男性更年期障害とLOH症候群
2025年5月30日 10:38
更年期障害と言えば、女性の40歳前後からの急激な女性ホルモンの減少によりおこる様々な症状をおこす疾患として知られていますが、男性にもあります。
男性更年期障害も女性と同様に、40歳頃から起こる長期的な体調不良状態を指します。女性と違うのは、必ずしも男性ホルモン(主にテストステロン)の減少を伴っているわけではないところです。
< 症状 >
心の不調・・・落ち込み、うつ、イライラ、不安、不眠...
身体の不調・・筋力低下、筋肉痛、関節痛、発汗、ほてり、倦怠感、肥満...
性機能関連・・性欲低下、性機能低下(ED)...
LOH症候群というのは、加齢男性性機能低下症候群と呼ばれ、加齢によるテストステロンの低下による機能低下の症状を指し、女性の更年期障害と同じような病態です。
< まとめ >
男性更年期障害の初期は、テストステロン減少が殆どなく心の不調の割合が高いため自律神経失調症やうつ病の治療がおこなわれ、後期にかけては、テストステロン減少が大きくなり身体の不調・性機能の不調となり、LOH症候群の治療が加わるケースが多いと言われています。
男性更年期障害・・更年期頃からおこる上記の症状が続く状態。主に精神科領域の治療。
LOH症候群・・・・テストステロン減少に伴う男性更年期障害。その他、骨粗鬆症や貧血などの症状だけで、男性更年期症状を伴なわないものもある。主にホルモン補充療法で治療できる病態のもの。
40代以降で、メンタルクリニックの通院が長期化している方は、遊離型テストステロンなどのホルモンチェックができる専門医療機関への受診をお勧めします。