三才堂薬局 -漢方・免疫療法-

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ブレイクスルー感染
2021年8月11日 16:31

ワクチン接種をしてから14日(十分な抗体が出来るはずの期間)経過後に感染した場合をブレイクスルー感染と呼んでいます。ブレイクスルー感染者の増加に伴い、ワクチンの効果はどうなのかという声を聞くことがあります。

ワクチンの効果判定は、感染予防、発症予防、重症化予防の3つの点から行います。2020年末頃の米国CDCの発表では、ファイザー・モデルナのワクチンは、重症化、発症、感染予防90%以上と良い成績でした。

しかし、変異デルタ株主体の現在、2021年7月の米国CDCの発表は、変異株に対しての感染予防効果は弱いと言っています。変異に対して抗体が十分に対応できてない可能性がある言うことです。

現行のワクチンは、筋肉注射で行われいます。注射で投与する方法は、主に全身免疫系の血中抗体(IgG)を産生し、鼻や喉の防衛にあたる粘膜免疫系の粘膜抗体(IgA)の産生は少ないと言われているため、もともと初期の感染予防に適したものではありません。(それでもm-RNAワクチンは他の種類のものよりも格段に感染予防効果がある)

感染予防で考えると直接粘膜で反応させる方法が優れています。まだ認可されていませんが経鼻ワクチンの実用化すれば、変異株に対しても反応しやすいものになると思われます。

変異株主体になり感染予防効果は弱くなりましたが、重症化予防に対しては10万人のうち4人という確率のようですので、ワクチン接種の意義は十分にあると思います。

 

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