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妊活における精子のお話
2025年5月2日 15:26
こんにちは。
今回は、妊活における精子についてのお話です。
1993年のWHOマニュアルによると不妊症の原因の48%は、男性因子にあるとされています。新しいデータでは、精子の減少の度合いがひどくなっているので現在は、この数値より上がっていると考えられています。
まず最初に、精子は陰嚢で造られる為、陰嚢の温度は、とても重要で32~33℃だと造りやすいとされています。
次に、精子形成に影響する要因をあげます。
①肥満:肥満男性の陰嚢に、温度を測定するサーモセンサーをつけてもらい、24時間計測したところ、36℃くらいで安定し、冷えないので精液の状態が悪いとの報告があります。
②運動:運動不足では、精子濃度が低下し、運動して瘦せると精子濃度や運動率が良くなるとの報告があります。
③膝上のパソコン:膝上でノートパソコンを使用するとパソコンの温度が温かいため、1時間くらいで陰嚢の皮膚温度が上昇します。
④長時間のサウナ:週2回で1回につき15分、80~90℃のサウナを3ヶ月続けると精子濃度や精子数が半分以下に落ち、6ヶ月サウナを中止すれば、元の数値に戻ったとの報告があります。
⑤下着:ブリーフよりもボクサーの方が緩い為、陰嚢の血流がよくなるとされています。
⑥喫煙:精子の運動率が落ちるた為、禁煙したほうがいいと言われています。
⑦精神的なストレスは、精子の運動率が下がるとの報告があります。
⑧睡眠不足:7時間くらいがいいとされています。
以上、妊活における精子のお話でした。
参考資料:「男性不妊症ガイドライン2024」